放送大学【43】
道徳は、白黒の戒めの観点からは決して説得されません。
(A) Morality is never couched in terms of black-and-white commandments.
couch→表現する
morality→(社会・個人の)道徳(感)、道義(感)、道徳性、道義性、(特定の)道徳律、倫理体系
couch→〔+目的語+in+(代)名詞〕〈返事・意見などを〉〔…の言い方で〕言い表わす 《★通例受身で用いる》.
〔+目+前+(代)名〕[couch oneself で] 〔…に〕横たわる,寝る 〔on,upon〕《★また受身でも用い,「横たわっている,寝ている」の意になる》.
commandment→命令、(神の)掟(おきて)、戒律、モーセの十戒の一つ
term→(学校・大学の 3 学期制度の) 1 学期、(一定の)期間、期限、任期、(家賃・賃金などの支払いの)期日、勘定日、出産予定日、(裁判所・議会などの)開催期間、(専門分野での)術語、用語
in terms of →~な観点で
相互主義のバランスは、明日には考慮されないが何世代にもわたる可能性のある義務と優しさの表現によって生み出されます。
(B) A balance of reciprocity is created through obligations and expressions of kindness that are not reckoned by tomorrows but may take generations.
reckon→判断する
reciprocity→相互関係、交互作用、交換、相互利益、互恵主義
obligation→義務、義理、恩義、おかげ、債務、債権関係、債務証書、債券、証券
expression→表現(すること)、表われ、しるし、(言葉の)言い回し、語法、語句、辞句、(顔・目などの)表情、顔つき、表情豊かなこと
reckon→(…を)計算する、(…を)起算する、思う、推測する、(…を)(…と)みなす、(…を)(…と)考える
したがって、西洋人はしばしば日本の「礼儀正しい行動」は浅くて不誠実であると信じています。
(C) Accordingly, Westerners often believe that Japanese “polite behavior” is shallow and insincere.
Accordingly→結果として
accordingly→それに応じて、適宜に、よって、従って、それゆえに
accord→一致する、調和する、(…と)一致する
shallow→浅い、浅薄な、浅はかな、皮相な、浅はかで
insincere→言行不一致の、本音を言わない、偽善的な
自己の西洋の見方は、それが一貫していて統一されていなければならないということです。
(A) The Western view of the self is that it must be consistent and unitary.
consistent→首尾一貫した
consistent→首尾一貫した、矛盾のない、(…と)矛盾しないで、調和して、言行一致した、信念のある
consist→成る、(…に)(本質的に)存する、(…と)両立する、一致する
unitary→単位の、一元の、単位として用いる、単一政府制の
私たちは、少なくとも理想的には「心を袖にまとう」ことであり、矛盾を偽善またはシフトと見なします。
(B) We “wear our hearts on our sleeves,” at least ideally, and regard inconsistency as hypocrisy or shiftiness.
wear our hearts on our sleeves→感情をあらわに示す
wear one’s hearts on our sleeves→「ハート(気持ち)をそでに付ける」
もしそでにハートが付いていたら、その人が今どんな気持ちなのかというのは他の人から一目瞭然ですよね (so obvious!)。そこから、このイディオムの意味は、「自分の気持ちを率直に表す、話す
ideally→理想的に、申し分なく、理想的には、観念的に、観念的には
regard→(…を)みなす、考える、(ある感情をもって)(…を)見る、眺める、(…を)注視する、じっと見る、(…を)顧慮する、(…に)注意する
inconsistency→不一致、矛盾、無定見、矛盾した事物
hypocrisy→偽善、偽善的な行為
shiftiness→方向で変えられること質、滑りやすいやくざ者である特性
より広い社会には自由の領域があり、ほとんどの西洋人が理解できない最も個人的な「自己」の最も深い窪みがあります。
(C) There are areas of freedom in the wider society and the deepest recesses of the most personal “self” that most Westerners cannot fathom.
fathom→理解する
recess→休み(時間)、休憩(時間)、(議会の)休会、(学校の)休暇、(法廷の)休廷、奥まった所、(心の)奥(底)、隅、壁の凹んだ所、壁龕(へきがん)
fathom→尋(ひろ)、[通例否定文で] 〈心中を〉推測する,見抜く.