日記

9話6ページ

9話6ページを描いてて、ネーム、下描き、ペン入れで思ったことの書き出し。

原稿

ネーム

6ページ目のネームは修正した。というのも、最初に描いたネームの6ページ目に詰め込み過ぎててコマが全体的に小さくなって窮屈に感じたから、土曜日に修正した。具体的には6ページを2つに分けて、1ページ追加した。最初に描いたネームは極力絵を描きたくないという側面から描いてて、今回のネーム修正は話をスムーズかつ読みやすくするための修正だから腑に落ちる修正だった。

また、キャラクターのやり取りに重点を置きたかったのもあるのだと思う。ページを2つに分けたことでキャラクター同士のやり取りするシーンが出来たことで、キャラクターにリアリティが出たように感じた。なので、ネームの修正自体は満足。

下描き

下描きについては、週明けの月曜日~木曜日までに毎日3時間程度作業をしたら終わった。

今回は、キャラクターのポーズとかパースを意識して描いてみた。1コマ目は男の子の顔を中心とした上半身だけが映るコマなんだけど一応下半身もざっくり描いて、背景から浮かないよう意識した。2コマ目は座っている男の子が立っている女子生徒の方を向くコマだけど、消失点を決めてパース線に乗せて男の子の体を掻いた。3コマ目と4コマ目は顔のアップのコマなので特になし。5コマ目は座っている男の子と横を向いている女子生徒の全身が映るコマだけど、横向きの全身の描き方と、うんこ座りを勉強しながら描いた。最後のコマは落ち込む男の子とそれを見る女生徒が縦に重なる構図だけど、これもパース線を引いて、大きさのアタリをつけるための箱を描いて、その中にそれぞれの人物を描いた。

下描き:体の構造について

5コマ目を描いている時に、横向きの全身の描き方を勉強していて、人間の体が真っ直ぐじゃなくてS字カーブしているってのはわかったんだけど、横を向いている女子生徒が下を向いて若干前傾姿勢の場合、体がS字じゃなく上半身が真っ直ぐになってJ字になるのが正しいのかどうかで悩んだ。

また、5コマ目には正面を向いてうんこ座りをしている男の子がいるのだが、顔は横を向いていて、体もそれに合わせて若干横を向いた時にどういうポーズになるのかで苦戦した。なので、自分で実際にポーズを取ったりして描いた。

下描き:線をしっかり描いた

前回、下描きが粗くどれが正解の線がわからなくなる問題が出たので、今回は粗い下描きは描き直したり、ある程度下描きの段階で納得できるように描いた。そのおかげか下描きの状態だと過去一綺麗だったと思う。

ペン入れ

ペン入れに関しては、金曜日3時間、土曜日に6時間やったら終わった。今回は下描きの満足度が高かったせいもあるのか、ペン入れをしていて「なんか違う」って感じる事が多かった。

ペン入れ:べた塗りじゃない髪の毛

まず、べた塗りじゃ無い(黒髪じゃない)時の髪の毛に対する違和感。下描きの時は気にならなかったんだけど、ペン入れをすると男の子の(べた塗りじゃない)髪の毛のクオリティが気になった。現実離れしたツンツンヘアーなのも違和感を感じる原因ではあると思うのだが、髪の毛の流れが意識できてないのと、僕自身がどこから髪の毛が生えているのかをちゃんと決めてないのが問題っぽい。反面、女の子のキャラクターとかは生え際や髪の毛をパーツ分けしていたりするのもあって、対照的に目立ったのかもしれない。なので、その辺もちゃんと考えないとダメなんだと思う。

ペン入れ:下描きとペン入れのズレ

今回、下描きをしっかり描いたつもりだったんだけど、3コマ目の女生徒の顔アップのコマで違和感が起きた。下描き通り描いたらなんか顔が変?おかしな感じになった。というのも、下描きの段階で左右の目の位置がずれていたようで、それがペン入れで露わになったからっぽい。なので、ペン入れで修正したらいい感じになったんだけど、「あれ、これ描き直さないだめ?」って凄い焦った。とは言え、下描きの段階でちょっと気にはなってはいた。ただ、絵を描いて清書する経験が少なく、その気付きが「良い気になる」なのか「悪い気になる」なのかの判断が付かなかった。同じような気付きはこれまで何度か経験していたが、今回で「悪い気になる」ということがわかったので、今後同様の気になる点が出てきたら、下描きの段階で確認してみようと思う。

ペン入れ:背景

6ページ目は背景がほとんどなかったからサクサク進んだけど、設計はしっかりしていないと悩むなぁって思った。というのも、5コマ目の背景は桜の木だけなんだけど、桜の木の後ろを駐車場にするかグラウンドにするかって悩み。で、悩んだ末「とりあえず、桜の木があればなんとかなるんじゃね?」って思って描いたらなんとかならなかった…前回、校舎の玄関のサイズとかでも悩んだが、設計はしっかりしていないと駄目っすね。

あと、桜の木だけで上手くいくと思って上手くいかなかったわけだけど、これは、桜の木が桜の木として機能していない面も大きい気がする。というのも、なんか桜の木っぽくない普通の木に見えるんだよなぁ。なんというか桜の木って頭が垂れているイメージで、僕が描いた桜の木は元気過ぎる気がする。また、平面的で奥行が無いのも問題なのかなぁって思った。この辺もしっかりと学ばないとダメっすね。

その他

その他気になった点としては、キャラクターの目の描き方とかかなぁ。手とかと同じで、後回しにしている面があるけど、みんながみんなパッチリお目目になるの好ましくないのよね。手とかと比べると目立つ部分なので、ちょっと優先順位上げて意識しておきたいかもしれない。例えば、子供は極力目を大きくする。なぜなら、顔が小さいから大人と比べて目の比率が大きい。逆に大人は目を少し小さくするみたいな差をつけるのを意識するって感じ。

あと、1コマ目と4コマ目が同じアングルなのも気になった。2コマ目で勢い良く女生徒の方を振り向いているわけだから、もう少し体が開いていて、正面に近いポーズになっているはずで、そういう風にしていれば3コマ目と4コマ目どちらも正面を向いているって感じで、対比の関係性が目立って良かったかなぁって思う。

最後に、背景が無いと作業が早いなぁって感じた。いつもは2週間くらいかかっているイメージだったんだけど、今回のページは実質1週間で終わったんだよね。だから、背景って重いんだって思った。でも、キャラクターのポーズについて考えるのもそこそこ重かったりと、「キャラクター+背景 > 背景 > キャラクター(難しいカメラアングルやポーズ) > キャラクター」って感じの難しさなのかなぁって思った。言い換えるなら、気を付ける要素が多ければ多いいほど時間がかかるんだろうね。

終わりに

今回はサクサク進んだから気分が良かった。あと、うんこ座りとかも(初めて描いた)前回と比べると良くなっている気がする。だから、数描くのは大事なんだろうなぁって思った。

あと、漫画を読んでて思うが、人間はちゃんと描くけど背景はあまり描かない漫画が多いいのかなぁって感じる。それって、人間はエルフやドワーフや魔族であっても描き慣れた人間をベースにすればいいからそこまで労力はかからないけど、背景に関しては舞台が学校・会社・異世界ごとに設計をしっかりする必要があって、それをするには色々な知識が必要で労力がかかり難しい。だから、背景を描かない面もあるのかなぁって思った。ただ、それと同時に、面白くない作品であればあるほど背景を描かず、面白い作品であればあるほど背景を描く。って感じの、現象がある気がしてどの業界も細かい部分も手を抜かずにちゃんと仕事をしている人の方が良いモノを作るのかなぁって思った。

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