日記

9話7ページ

9話7ページが描き終わって色々と思ったことの書き出し。

原稿

ネーム

今回のページは元々のネームの6ページ目を2分割にした後半のページ。なので実質6ページの残り半分を描いたという感じ。で、ネームの段階で思ったこととしては、6コマ目(右下のコマ)が気になった。というのも、5コマ目で少年の視線を校舎に誘導して、6コマ目でその視線の先である校舎までの道を描写したかったんだけど、少年の視線上に女生徒が立ってて、(少年目線の)視線の先に誰もいないという描写がしづらくて困った。なので、カメラアングルを校舎から少年と女生徒を映すコマにして誰もいないという描写をすることにした。

これに関して仕方がないのかなぁって思うけど、狙っていた構図がキャラクターの配置でできないって現象は初めてだったからちょっと新鮮だった。

下描き

下描きは凄い苦戦をした。理由としては、7ページでは漫画的な表現や流れを描写する必要があったからだと思う。と言うのも、今までのページでは「とりあえず、絵を描く」という目的でやっていて、絵に注力していたんだけど、今回の7ページはそれだけじゃなくて、デフォルメ表現や空気感という表現をコマの中でやらないといけなかったから苦戦した。

下描き:前半のコマ

前半のコマ、特に1コマ目は大変だった。というのも、1コマ目は前のページ(6ページ)で緩いやり取り(前振り)があってからの、オチを付けるコマ。なので、どうすればそれを絵で表現できるか?って部分で四苦八苦した。また、煽りの構図や顔を大きく描く必要性があったりと「絵」に関しても、どう描けばいいのかわかっていないから苦戦した。

2コマ目も苦戦したが、こっちは単純に3点透視の描き方で悩んだ(なんか、縦のパースを若干斜めにしているんだよね)。この辺の前半のコマで躓いた事が原因で、波に乗れず、後半のコマにも影響が出た気がする。

下描き:後半のコマ

後半のコマでは、下の2コマが大変だった。ここも緩急をつけるのが目的のコマ。真ん中の3コマで緩い空気作って、6コマ目(右下のコマ)で一度カメラを引いて7コマ目(最後のコマ)でカメラを寄せてオチ(天丼)をつける。というのが目的だったんだけど、それを「どうすれば伝わるのだろうか?」という部分で苦戦した。特に、少年の表情をどうすればいいのかという部分で悩んだ。

そういった、漫画的な表現をどうすれば表現できるかという部分で苦戦した。

ペース崩した

また、7ページ目は6ページ目(前回)と同じで、月曜から下描きの作業を始めたせいか、6ページと同じペースで描き上げようとする僕がいて、それでペースを崩したのも上手くいかなかった原因なんじゃないかと思う。というのも、6ページは月曜日から下描き作業して金曜日にペン入れに入って、土曜日に終わってアップという感じで1週間で終わったんだよね。だから、無意識に7ページ目も1週間で終わらせようって感じで、引っ張られてペースを乱した。

これも、上手くいかなかった原因何じゃないかと思う。

ペン入れ

下描きの方で苦戦し過ぎてキリがないと感じたから、(6ページ目と比べると)中途半端な状態でペン入れに入った。土曜日からペン入れに入って、日曜休みの月火でペン入れは終わった。

ペン入れ:前半のコマ

下描きでも悩んだ通り、上の2コマが強敵だった。特に、1コマ目が苦戦した。下描きでもしっくり来ていなかったけど、修正しながら3時間くらいかけてペン入れをしたらそれっぽくなった。けど、それでも何か腑に落ちなかった。なので、風呂に入ったりして少し時間を置いて確認すると「顔、太くね?」って気づいた。それで、輪郭を細めて調整したら腑に落ちたが、なぜこのような事態が起きたかを考えると、どうにもアタリの段階で間違っていたみたい。

というのも、僕は顔のアタリを取る時に円を描いて十字を引いて、その上に輪郭を引いたり、顔のパーツを置いていくんだけど、それって通常の顔の描き方なんだよね。で、1コマ目って煽りの構図でさ、普段であれば顎のラインって円の外にはみ出るんだけど1コマ目(煽りの構図)を描く時、顎が円の中に収まるように描いてて、その分横が太くなっていたみたい。だから、顎が内側に収まった分顔を細めたらいい感じになったのかなぁって思う。1コマ目はそんな感じで苦戦した。

2コマ目に関しては、下描きのパースの消失点が近すぎて、床のパースが魚眼レンズで見た感じのパースになってて、人物の足の位置と床のラインにズレが生じて、その修正をした。なんというか、下描きの段階でちゃんと消失点を決めて描かないと駄目だって思った。

という感じ、前半のコマがこんな感じで苦戦したのもあって、その後のコマのモチベーションがガタ落ちした。

ペン入れ:後半のコマ

後半のコマに関しては、真ん中のコマ(3コマ目と4コマ目)の横向きの女生徒の顔が「太い?」って感じでしっくりこなかったり、6コマ目(右下のコマ)の背景の設計がしっかりできていないのが気になったり、桜の葉の部分の線の太さが気になったりという感じで、上手くいかなかった。こっちは修正していない。

横向きの顔の描き方や、舞台設定や、線の太さの調整などしっかりと意識してやっていきたい。

良かった点

良かった点としては、下描きで5コマ目(真ん中左)の女生徒の描き方はしっくりきた。というのも、このコマだけ円でアタリを取らないで、四角形(台形)で頭の輪郭を直接描いたんだよね。そしたら、丸みを帯びていないシュッとした頭部が描けて、円でアタリを取らない方がいい感じの顔を描けるんじゃないかって思った。

また、桜の木に関しては、6ページ目で「なんか違う」って思ったから、少し勉強して描いた。で、ディテールを細かくするとそれっぽくなるのと、トーンを使って陰影を付けるといい感じになるなぁって思った。同時に、「これ、水彩画じゃね?」って感じた。なので、水彩画の描き方も今後勉強に組み込んだ方いいのかもしれない。ただ、ちょっと気になった点もあった。上にも描いたけど葉の線が細くて、もう少し太くした方がいいんじゃないかって点。線の太さを気にすることができるようになった?という点は良い気づきなので書いておく。

終わりに

今回のページ全体の反省点としては、漫画的な表現なのかなぁって思う。絵の勉強をしながら描いているのもあって、それっぽい絵が描けるようになってきてはいるが、デフォルメなど漫画的な表現に関してはいまいち。この辺の表現に関しても、少しづつ意識できると良いなぁって思う。

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