10話10ページ目
10話10ページ目が書き終わったので書き出し。
原稿

コマ
今回のページは2コマしかないから、すぐに終わるかなぁって思ってたけど想像以上にスムーズに進まなかった。その辺含めてコマごとに書き出し。
1コマ目
1コマ目で気づいたことの書き出し。
構図(カメラワーク)
描いてみて構図やカメラワークとしては正しいって感じた。立ち止まる主人公(後ろ)とそれにつられて立ち止まる男の子。これから向かうであろう校門と外の景色。という具合に、意図がなんとなく伝わるんじゃないかって感じるから構図は良いと思う。ただ、アイレベル的には「正しいのか?」って微妙だし、こういう構図を描いたことがないから背景をどう描いたらいいかわからず悩んだ。
背景で悩んだ
背景は一番悩んだ。なんで悩んだかって考えると、奥行き、パース、見切れ、街並みって描き方がわからない部分が多かったからっぽい。
まず、奥行き。桜並木みたいな奥行きであれば何度か描いたことがあるんだけど、桜並木とかは桜の木に決まったサイズとかが無いから結構適当なんだよね。けど、街並みのように(窓ガラス、ドアなど)ある程度決まったサイズがある時の奥行きは描いたことがないからどうやって奥行きに当てはめて描けばいいのかわからず苦戦した。
次にパースと見切れ、これらは一緒かな。コマ枠内だけを描こうとするとパースやキャラや背景に違和感が出るんだよね。なので別ファイルを用意し、キャラ全身や周りの背景(見切れている部分)を含めてパースをきちんと取りながら描いてみた。で、そのファイルを原稿に読み込んでコマ内に収めたらいい感じだった。
最後は街並み。校門外(学校外)の街並みについて全く考えてなかったからどういう風に描くのがベストなのかって悩んだわ。で、悩みながら描いたんだけど、学校出たら即ビル群みたいなのは違和感だね(別世界感)。なので、住宅街を挟んでから奥にビル群みたいな方が良いって思った。ただ、キャラと被って見えないけど学校出たらすぐにコンビニがあるってのは良いと思った(住宅街にひっそりとあるコンビニ感)。1階はコンビニで2階が賃貸タイプのコンビニ(更に学校前という良立地)。街並みに関しては、学校前は住宅街にして少し離れたところに大通りを挟んで、その向こうにビル群がベストかなぁ。次からはその辺を意識して描きたい。
あとは木々が欲しいって感じた。たぶん、線が多いいからだと思う。木々があれば建物の線を減らせるし、住宅街であれば自然と木々を描ける。だから学校前は住宅街が良いのかもしれんわ。ただ、ビル群と比べて住宅街の方が奥行き取りづらそう。まぁ、その時が来たら考えればいいかなぁ。
描いてて思ったこととして、空が映った方が良いんじゃないかって思った。これも線が多いいことで圧迫感があるから軽減するのが目的かなぁ?あとは、状況説明(空気感の強調)をしたい側面があるからかも。ただ、コマ的にあまり高さを出したくないコマなのもあってちょっと難しそう。もしそうするならアイレベルをもっと下げて下から見上げるような構図にする必要はありそう。
キャラ
このコマはパースが効いてるからキャラの描き方で悩んだ。特に主人公。右手を伸ばして右肩が前に出ているし、顔も若干下を向いて猫背になっている。そういう体の傾きを上手くパースに乗せるという点で悩んだ。なので何度も描き直した。
また、キャラを描いている時に上半身と下半身が連動していない印象を受けることが多いいわ。特に下半身が棒立ち状態。普段描くのが上半身ばかりだからなんだと思う。実際、上半身を意識することはあっても下半身を意識する機会はあまりない。だから連動していないように感じるんだろうね。この辺も意識して描くようにしたい。
ペン入れ
ペン入れはなんかしっくりこなかった。理由としては背景がのっぺりしているからなのかなぁって思う。なので陰影を付け足したりした。けど、それでも微妙って感じるので構図、街並み、線が多いいなど複数の問題が重なっているのかもしれない。この辺はペン入れというよりかはネームとか下描きの段階で考えるべき所かな。
コマ割り調整
ペン入れ後にコマ枠を狭めた。それまではキャラの上部に多少の余裕があったんだけど、その余裕があるとキャラからキャラに視線誘導したいのにそこに視線が取られて邪魔になる感じがあった。なので、コマ枠狭めて余裕を潰した。
2コマ目
2コマ目で気づいたことの書き出し。
構図
構図は悩んだ。1コマ目でも悩んだっちゃ悩んだんだけど、2コマ目は俯瞰にするか煽り(今)のどちらの構図にするかって部分で悩んだ。俯瞰にするならカメラを上からでキャラの足元(地面)が映るようにして「キャラの存在を強調」という役割が出るんだけど、どちらかというと「キャラを含めた状況説明(空気感)の強調」の方が重要だし、何より上からの構図だと俯いている主人公の表情が見えづらい。主人公の表情が大事なコマなので今の煽りの構図にした。
そもそも何故上から(俯瞰気味)の構図にしようと思ったんだろう?ってメモ書きを読み返してるんだけど、理由については書かれて無いから今の構図が正しいかどうか?他に選択肢がないかどうか?を確かめるための当て馬だったっぽい。
で、描いてみて思ったが、キャラ・木々・空の比率がいいなぁって感じる。なので、構図的にはベストだったんだと思う。
次のページが気になる
このコマを描いてる時にやたらと次のページが気になった。なんでかって考えると、構図の被りを気にしているっぽい。このページからしばらくの間シリアスな展開が続くし、似た構図があると「さっき見た」って感じでシリアス感が薄れることを懸念しているからなのかなぁって思う。なので次のページのネームの修正も平行して行った。まぁ、下描きで2週間かかっているのもあって、ゲシュタルト崩壊的な認識のしづらさがあったから息抜きの側面もあったのかなぁって感じ。
下描き
下描きを描いてて感じたんだけど、ペン入れで上手く表現できるかが気になった。というのも、ペン入れで細く描くようにし始めたことで余白(描き込むスペース)が生まれ、表現の幅が出来た。シリアス感のような表現も描写できるだけの余白があるわけで、そのシリアス感をきちんとコマに落とし込めるか?表現できるか?って心配をしてたみたい。また、そういうシリアス感を描写するのが初めてだから不安だったっぽい。
キャラ
キャラは素人臭さがなんか気になった。最初に比べると大部マシになってきてはいるんだけど顔が横に広かったりと気になった。また、僕らしいキャラの描き方ができていないってのも気になる。なんというか僕の描くキャラには特色がないって感じる。が、これはキャラデザ問題かな。漫画はコマが単体で存在しているわけではなく、連続性のあるコマで構成されている。特色が出て無くても流れで「これは主人公」ってのは伝わる。だから、今気にする必要性もあまりないかな。たぶん、漫画を描く上での楽しさを見いだそうとしていて、一番描く回数が多いいキャラに何か楽しさを見いだせるのではないか?と考えて気になったんだと思う。
あとは大ゴマで、キャラクターをいつもより大きく描いたのもあって、普段以上にキャラクターを意識したってのが原因かな。
ペン入れ
ペン入れはキャラが気になった。なんか線が細すぎるって感じた。特に男の子が白い。けど、キャラの周りに余白を用意したらそう感じなくなった。たぶんキャラと背景の境界が分かり辛かったけど余白を用意したことでそれらが明確に分かれ、線が細かろうが白かろうがキャラと背景を分けて認識できるようになったからなんだと思う。余白大事。
あとは、このコマでは男の子ではなく主人公に視線を誘導したいが、主人公はべた塗りで目立つし、正面を向き顔の表情が大きく描かれていることで認識しやすい。男の子も余白を入れたことで認識しやすくなり、コマにおける視覚的な分かり辛さは解消された。細かろうが白かろうがどうでも良くなったので気にならなくなったのかなぁって思う。
比率
大ゴマでコマ内のキャラの比率が少なく、キャラの存在が薄いって感じた。なので、ペン入れ後にキャラの比率を上げるためにキャラを上に10px~20px上げた。そしたらなんかいい感じになった。ただ、パース的にキャラが若干宙に浮いてしまったかもしらん。まぁ、足伸ばせば地に足をつけられるから大した問題ではないんだけど、パースや構図的な正しさより、コマ内における収まりの良さの方が重要だったりする場面もあるんかなぁーって思った。
細かい部分で気になったこと
細かいことだが、桜の木の樹冠から桜の木の枝をはみ出させたら違和感を感じた。視線誘導的にはキャラを見せたいのにはみ出た枝がそれを邪魔してくる感覚を感じた。
何故そういった現象が起きたかを考えると、はみ出た枝に合理性が無いのが理由なのかなぁって思う。というのも、根本から伸びた枝じゃなくて適当に足した枝だから繋がっておらず合理的ではない。また、はみ出た枝のせいで「桜並木」ではなく「桜の木モドキ」に焦点が当たってしまっているのが原因な気がする。僕の描く桜の木って単体で見て「桜の木だ!」ってわかるものじゃなくて状況などから「それ」とわかるような「桜の木モドキ」なんだよね。で、枝がはみ出なければ「桜並木」として処理されるけど、枝をはみ出すと桜の木単体に焦点が当たってしまい「これはなんだ?」って違和感を感じてしまう。そういう合理性のない枝とモドキのせいで感じる違和感だとすると納得かな。
じゃあ、なんで枝をはみ出させたのかって考えると、勘違いが原因なんじゃないかって思う。というのもこのコマには空が映っていて、空が映っているコマって「状況説明(空気感)を強調」をするイメージを持っているんだよね。そして、空気感を強調しようと思うと背景などを描き込んでリアリティを出すわけで、そのリアリティを表現する一環のはみ枝なのかなぁって思う。
ただ、このコマでは空気感も大事だがキャラクターの方が目立たせたい。感覚的には6(キャラ):4(背景)という微妙なニュアンスを表現したく、はみ枝はその微妙なバランスを崩す要素だったという話なんだろうね。難しいね。
余白
キャラの余白の取り方がいい感じだったのが気になった。男の子であれば左側、主人公であれば左側に多めに余白を取ったらいい感じになった。なんでなのかって考えると、視線の流れなのかなぁ?どういう順番で視線が流れるかは人それぞれだが、余白が「ここを通ってください」「ここは行き止まりです」って誘導をしている感じがある。主人公の左の余白は「ここの余白を通ってください」だし、男の子の左側の余白は「ここは行き止まりです」って感じ。
この辺は引き続き確認が必要だけど、2コマ目のコマ枠の高さを増やしたように、余白やスペースの取り方一つで印象が変わったり読みやすさは変わるのかなぁって思った。
その他
その他気づいたことの書き出し。
スピード
現状の作画スピードが気になった。このページは2コマしかないのに下描きで2週間ペン入れで1週間かかった。時間がかかった理由は経験したことがない描写が多く、僕の中での正解を中々見つけられなかったから。なので仕方がない面もあるんだけど、それを踏まえても時間がかかり過ぎ。
ただ、同時に時間をかけて納得いくまで対応すべきだって考えている僕もいる。というのも、今描いている部分って通常のストーリー展開ではなくシリアスなストーリー展開かつ大ゴマ表現で、たぶん連載でもしないと描く機会がないんだよね。実際の連載だと今みたいに考えながら描くってのは不可能だし、自主連載の締切がない今だから時間をかけられるって面がある。
そういう感じで、「今」という視点だと時間をかけてしっかり考えた方がいいって思うが、「先」の視点で見ると作画スピードが遅いってのは良くないという「今」と「先」の葛藤だわ。ただ、上にも書いた通り「今」の視点で言う時間をかけてじっくりやるが正解な気がする。
そして、「先」の視点で見ると1週間に1ページは仕上げたいってのがある。「今」と「先」を比較すると「今」の1ページに3週間かける行為は「先」から見ると逆行しているからそりゃ気になる。だから、作画スピードがやたらと気になるのかなぁって考えると腑に落ちるわ。
別ファイル
今回、1コマ目と2コマ目どちらもパースが重要だったから、別ファイルを用意してそっちでキャラクターの全身、背景、パースをとりつつ描き、そのファイルを読み込んでコマ内に配置した。というのも、前にもう少し引きの構図にしたいって時にコマ枠内分しか背景とかを描いてなかったから引き(縮小)できないってことがあったんだよね。だから、縮小に対応するために別ファイルで映らない部分も描くようにしたのが今回。また、現行のコマ枠内だけだと狭くてパースが取り辛く(合理性のある)違和感を感じないコマを描けないから別ファイルという理由もある。
で、別ファイルに描いてて思ったんだけど、一枚絵を描いている気分になって新鮮だった。というのも、キャラの全身と背景がしっかり映るような絵(一枚絵)って描いたことがないんだよね。絵日記も漫画も決まった枠内だけを描けばいいから新鮮に感じた。
別ファイルで描いてみて気になったこととしては、全身を描いてキャラを背景(地面)に立たせるのは大事だなぁって思った。キャラがきちんと地に足ついている所まで描くとコマ内に配置して(見切れていて)も「正しい」って感じる。漫画の性質上、上半身のコマが多いいんだけどそれと比べるときちんと全体を描いているから腑に落ちやすい。同時に下半身が棒立ち状態なのが気になった。上半身のコマばかりだし下半身を意識する機会が少ないから仕方ないのかなぁって思うが今後は下半身も意識して描きたいね。
あとは、別ファイルで一枚絵として描くのとネームでコマ内にざっくりと描く時の感覚が違うのが気になった。なんだろう?一枚絵は絵を描くって感じで、ネームは漫画を描くって感覚。なんか気になったのでメモ。
何を考えているのか?
スピードにも関係するんだけど、他の作家さんが何を考えて漫画を描いているのかが気になった。というのも、僕は1ページごと1コマごとに色々と考えながら描いているんだけどさ、プロの作家さんは締切があるわけでそこまで考えて描く時間がない。だから納得がいかない状態で脱稿しているんじゃないか?どの程度までを許容しているんだろうか?ってのが気になったかな?(なんとなくの疑問)
ただ、プロの作品だから絵のクオリティは高いし、納得いかなくてもある程度絵力でねじ伏せてしまっている部分がある気がするなぁ。僕も読者目線で読んでて気になるってことはあまりない気がする。それにじっくりみないもんなぁ。だからなんとなく伝われば良くて、気にする所ではないのかもしれない。
また、僕のやっていることって読者には伝わらないんじゃないかと感じ、意味があるのか?って気になった。僕のやっていることって、自分自身がわからないところを潰し(言語化し)て自身を納得させることで、見る人が見ればわかるけど読者に伝わるかってのは疑問なんだよね。プログラマーをやっていても色々と考えながらコードを組んでいるがユーザーに伝わるかって考えると微妙。フロントエンド側なのでユーザビリティ的に気遣いが伝わるような気もするが、その気遣いは多くのユーザーには伝わらない気がする。同じエンジニアや見る人が見れば伝わるかもだが、その気遣いをすることで給料が倍になったりするわけではなく、もっと優先してやるべきことがあるんじゃないか?それはただの自己満足で意味がないんじゃないか?って感じる面もある。
けど、絵ってのは視覚的な言語。他人に何かを伝えるためのコミュニケーションツール。日本語でもきちんと考えて気遣いのある人の話は伝わりやすい(分かりやすい)。絵も同じでページやコマごとに意図を言語化して落とし込めば全部は伝わらないが、読みやすという形で伝わるんじゃないか?って思う。だとすると絵に関しては今やっていることは無駄ではないのかなぁって思う。
がしかし、エンジニアとしては気遣いよりスピードの方が重要なのかなぁって思う。仕事としてやっていて、お金が目的なんだから気遣いに時間をかけずに数こなした方が儲かるし、保守管理するのはクライアントではない。気遣いして喜ぶのは保守管理するエンジニア。漫画は気遣い(読みやすさ)がないとリストラ(打ち切り)されたりするけど、エンジニアに関してはそういうのはない。性質が違うから一緒ではないわ。
ちょっと不安になった。これも作画スピードの問題臭いな。言語化時間がかかるし。
フリーハンドで描く理由
前のページでフリーハンドで描く理由が、よくわからない部分を誤魔化すためなんじゃないか?って考えたわけなんだけど、このページを描いてて誤魔化す意図はないって感じた。というか、目指す方向性の違いなのかなぁって思う。というのも、僕は「汚いけど丁寧だよね」ってところを目指している。けど、周りは「綺麗で丁寧だよね」を目指している。周りがそうしているから僕もそうしないといけないって無意識に感じる同調圧力に引っ張られてそう疑問を感じているんじゃないか?
また、「汚い」ってのが悪いことのように感じていることも原因な気がする。実際、良い意味で使われるものではない。けど、漫画において最も重要なのは「面白い」ということであって、綺麗や汚いかどうかではない。「絵は汚い(下手だ)けど面白いよね」って作品は割とあるから気にする必要は無いんだと思う。
あと、綺麗に描くって分かりやすいもんなぁ。背景で使われる定規で引いたような澱みのない線を目指して描けばいいし、綺麗に描く以上読みやすさは担保される。反面、「汚いけど丁寧だよね」って要するに「味のある絵」を目指しているわけで、どう描けばよいのかがわからない。単純に答えが目の前に無く抽象的、曖昧が故に「このまま進んでいいのか?」って不安になっている。だから、フリーハンドで行っていいのかって不安に感じているのかなぁって思った。
まぁ、現状特に違和感感じないからしばらくはこのままでいいのかなぁって思う。
べた塗り
このページでは主人公の髪の毛(べた塗り)にホワイトやハイライトを入れる気が起きなかったのが気になった。なんでだろう?場所的には外なので光の反射を描くことは正しいし、人物を目立たせたいのだから「これは髪の毛です」と強調し「その下にあるのは顔、つまりこれはキャラクターです」って明示するのは正しいと思う。
けど、キャラが目立ちすぎるのも避けたいって面はある。というのも、キャラの周りに余白を取った段階でキャラと背景は明確に分かれキャラクターが認識がしやすい。また、主人公の髪の毛はべた塗りで他の要素と比べて目を引く。余白やべた塗りの段階で十分目立つし分かりやすいのに、更にホワイトやハイライトを入れるのは過剰に目立たせることになる。だから入れなかったと考えると納得かな。
つか、男の子に関してはホワイトやハイライトないんだよなぁ。白髪設定だから当然なんだけど、ホワイトやハイライトもキャラ付けの一種って考えるとしっくりくるかも。例えば、ホワイトやハイライトがないキャラって何か闇を感じる。特に周りのキャラクター(デフォルトでの描き方)がホワイトやハイライトがある中で敢えて入れないと異様な空気感を持つキャラを作れるわけで、そういうキャラ付けの一つの技法の面もあるんだと思う。
ただ、今回はキャラ付けというよりかは表現の一種なんだと思う。ホワイトやハイライトを入れるとキャラが目立ってしまうから入れなかった。似た表現だと、背景のディテールを描いたり、リアリティのある服のシワ。リアリティを持たせることで状況説明(空気感)を強調して伝える目的がある。今回はその逆で、ホワイトやハイライトを入れないことでキャラクターを目立たせない表現の1つだとすると納得かな。
んーなんか色々な視点が混ざっている気がする。11ページのペン入れをしているんだけど、11ページではホワイトで髪の毛の流れ描いているし、入れないとダメって感じるんだよね。そんな状態で改めて2コマ目見るとホワイトやハイライトあってもいいんじゃね?って感じる。だから、単純にやったことがないから入れたくない。新しいことに挑戦しなくても現状で十分じゃね?って消極的な対応をしたってだけな気がしてきた。ただ、11ページの方は背景よりキャラクターを明確に目立たせたいってこのページとは役割が違う。って感じで色々な視点が混ざっていて何とも言えないや。
終わりに
今回も時間がかかったわ。漫画の方もそうなんだけど、日記をまとめる時間もドンドン増えている気がする。流れとしては、メモ書きを一度まとめて形にして、流れを意識して清書して、さらに清書して…って感じで何度か繰り返してから公開する。数こなすことで段々と自然な形になっていくんだけど、清書のn回目をしてた時に通しでやったら4時間かかって驚いた。ここ最近は時間がかかるから「コマ前半」「コマ後半」「その他」と1日ごとに分けて清書作業してたから気にしてなかったけど、通しで作業をすると4時間かかるんすね。びっくり。
なんでそんなに時間がかかっているかを考えると、シリアスな雰囲気という抽象的な表現をコマに落とし込もうとしているからなんだと思う。絵だけでも四苦八苦しているのにシリアスな雰囲気もその絵に落とし込もうとしているもんなぁ。そりゃ絵も日記も時間かかりますわ。たぶんあと数ページ続く。ゴールデンウィーク抜けて夏休み入りそうだわ…。
しかし、このページは本当にストレスだった。こういう大ゴマを使った表現が始めてなのと、適当に描くことができない程度に重要なコマだから言語化が大変だった。また、僕が僕自身の期待にペンで応えられるかどうかが不安って感じで中々ペンが進まなかった。だから現実逃避したがる僕が暴れてマジで集中できなかったわ。あとは、仕事周りが忙しくていい感じの現実逃避する理由(大義名分)になってたから進まなかったね。ただ、だいぶ苦しんだから11ページやっている今は成長を実感しているが、11ページは11ページでだいぶ苦しめられている。数ページにかけて続くシリアスパート乗り越えたらだいぶ強くなってそう。頑張る。