10話16ページ
10話16ページが描き終わったので書き出し。
原稿

最初に
役割としては、放心状態の主人公と幼馴染との邂逅。からの場面転換をするページ。
コマ
コマごとに気になった事の書き出し。
1コマ目~2コマ目
1コマ目~2コマ目で気になったことの書き出し。
役割・構図
役割としては時間経過。集団が通り過ぎて、幼馴染がその集団から抜けて主人公に声をかけようとする描写が目的。
コマ枠で上をぶち抜くかどうか悩んだ。と言うのも、キャラが重要で絵の上半分(背景)はそこまで重要ではなかったから。コマをぶち抜くことで上に向かって伸びる背景に「何か意味があるんじゃないか?」って思われるのが嫌だった。コマ枠の上部はしっかりと閉じることで「意味がない」って伝えようと思い悩んだ。
けど、他のコマの高さが足りないので、高さを出すためにぶち抜いた。
アイレベルは腰辺りで、前のページ最後のコマと被るので全身ではなく腰から上だけを映すような感じにした。
下描き
ここは1から下描きを描こうと思ってたんだけど、前のページの最後のコマが「そのまま使えね?」って感じ、幼馴染以外は使い回すことにした。なので、下描きでは幼馴染だけを描き足し。
幼馴染は集団から抜けてひょっこりと顔を出す感じをコマ枠を壁に見立てて表現。ただ、ポーズで苦戦。目は集団を追って、体は主人公に声をかけようとするってポーズがイメージし辛かったから。特に頭の位置。頭が集団側に傾いているのか主人公側に傾いてるのか?って部分で悩んだ。
また、次のコマで幼馴染は大きく映すのでここではデフォルメ表現。
ペン入れ
下描きの時に、このコマは前のページの最後のコマを流用しようって考え試しに当てはめてみたんだけどしっくりこなかったわ。理由としては、前のページでは引きの構図で、このページではアップの構図という、カメラワークの違いがあったからなのかなぁって思う。引きの構図で描く時って要素が多いいから雑になるんだよね。その雑さがアップの構図には合わないって感じ。
なので、背景は金網と桜の木の樹冠、キャラは全員、このコマに合うようにペン入れし直した。そしたら収まりが良くなった。ただ、正直自己満足みたいな側面はあるのかなぁって印象。そのまま使っても一応伝わる気はしたし。
描き直してて気になったが、金網に変な余白が生まれた。金網の模様を全部フリーハンドで描くの面倒だったのでコピペ反転して設置したからつなぎ目に余白が生まれたって感じ。その余白がいい感じで主人公の位置に来て、いい感じで主人公を強調してくれるのでそのままにした。
ペン入れで一番大変だったのは幼馴染。というのも、べた塗りが無くて目立たないから。他のキャラがべた塗りがあるってのも原因で、その対比もあってか目立ちづらいね。また、背景に線が多いいってのもあって幼馴染が潰れる感じがあるかも。
特に幼馴染で悩んだ点は髪の毛部分。前髪が顔にかかると表情がマジで認識し辛くなる。しかも、キャラが小さいのと線が雑なせいもあって表情が潰れるって感じる。なので、前髪を丁寧に描き直したり、前髪と表情の間の境界線を濃くしたり、目を強調したりした。また、髪型そのものが現実的ではないからか「髪の毛?」と認識がし辛かった。なので、輪郭線に線の強弱をつけて強調したり、内側に質感(線を)付け足したりしたら、なんかそれっぽくなった。
髪の毛周りは課題かな。モブキャラの髪も「髪の毛?」って感じだし。ハイライト(ホワイト)を入れた方が良い気はするんだけどなんか入れる気にならないって感じが気になるし。どこかでか言語化したいかなぁって感じ。
その他
前のページのコマを流用出来なかった理由。上に書いた理由以外に、役割の変化もあるのかなぁって思った。と言うのも、前のページはキャラ(弱)や状況説明(強)が目的だった。けど、このページではキャラ(強)状況説明(弱)って感じで役割が変わっている。だからそのままでは使えないって面もあったのかなぁって思う。
あとは、幼馴染が「ひょこ」って現れる感じが弱いわ。なんか動きがないんだよね。ただ、動き(効果線)を足しても微妙な感じになりそうで悩んでいる。なんとなくだけど、役割が重複している気がする。状況説明(静的)とキャラ(動的)のどちらも1コマで表現をしようとしてぶつかっているって感じ。たぶん比率の問題なんじゃないかな?キャラ(動的)を目立たせたいなら背景(静的)をもう少しスカスカにするとかの対応が必要な気がする。ガッツリ背景が隙間なく埋まってるもんなぁ。そこで動こうとしても動ける余地がない。だから、「ひょこ」感が出せないって考えると納得かもしれない。
そう考えると、1から描き直した方が良いって最初に考えたのも納得かなぁ。役割違うもんよ。
3コマ目
3コマ目で気になったことの書き出し。
役割・構図
役割としては落ち込む主人公に幼馴染が声を掛ける表現。上で言うならキャラの動きが重要な動的なコマ。
余白がたくさん出そうなので背景を入れるか悩んだ。けど、このコマの目的は動的で背景は静的。悩んだ末に入れるの辞めた。余白があるとは言え背景を入れるだけの余白(スペース)は無さそうだったし。
構図の方はちょこちょこ調整した。というのも、最初は今と比べて若干引きの構図で、そこからアップの構図に変更。理由としては、引きの構図だと2コマ目→3コマ目への変化が分かりづらかったから。キャラ(主に幼馴染)が小さいと役割が「状況説明よりのキャラ強調(2コマ目)→キャラ強調(3コマ目)」に変化しているのが伝わり辛いって感じた。なので、分かりやすくする(差をつける)ためにアップの構図への修正って感じ。
背景なし
このコマは上で書いたように、動的な役割がある以外に最初から背景無しを想定してた。理由としては、1~2コマ目である程度背景を描いているし、カメラアングル的には同じだし、ここで背景描くとうるさいかなぁって考えてたから。視覚的な情報から判断した感じ。そこに動的な役割を表現する上で静的な背景は邪魔じゃね?って理由がのって「いらないんじゃね?」ってなった。
あとは、無意識レベルでの判断。次のコマ(4コマ目)で主人公単体のアップのコマがあるんだけど、急にドアップのコマが来ると違和感。だから、このコマではキャラクターのみにフォーカスして流れを整えようって面はあったような気がする。3コマ目(白背景・引きのキャラ)→4コマ目(白背景・アップのキャラ)って感じの流れを作るって感じ。かなり細かい部分だから無意識レベル。
って感じで、色々な視点で見てこのコマは背景が無い方がいいって感じる。けど、「キャラ:背景」の比率を「9:1」くらいにするのであれば背景あっても良い気はする。言い換えるなら、背景がキャラを邪魔しないように入れられるのであれば背景描いてもよい。まぁ、そんな風に調整できる技量がないので背景なしが正義かな。
下描き
ここは背景がないコマでキャラクターが目立つから気を付けて描いた。そしたら幼馴染がリアル寄りになり過ぎて違和感。なんとなく幼馴染は多少崩れてヘラヘラしてそうなデフォルメ顔の方がいいって感じたので描き直し。
また、幼馴染のポーズをどうするか悩んだ。主人公に耳打ちする「囁く」ポーズをとる必要があるんだけどさ、どういう風に描けばいいんだ?って部分で悩んだ。あと、2コマ目で幼馴染の頭の位置が左右どちらに寄っているかでこのコマの頭の位置も若干変わるなぁってことで、2コマ目のポーズが決まらないと決められないって部分でも悩んだ(後で考えるとそんな悩む部分じゃなくね?って思った)。
幼馴染のポーズに関しては試行錯誤した。主人公の方は1から描こうと思ったんだけど、上半身しか映らないのもあってバランスを取るのが難しかったから1~2コマ目の主人公をベースに表情を付け足した。
ペン入れ
キャラのペン入れの描き方でちょっと悩んでて3コマ目と4コマ目で試しにペン入れしてみたら何かが足りないって感じた。
と言うのも、キャラを描く時に「役割」を落とし込めていないって感じがあったから。例えば、構図やカメラアングルなんかでは状況説明とかキャラを目立たせるみたいな「役割」を意図して落とし込めているんだけど、ペン入れではそういったペン入れの役割を絵に落とし込めていないって感じがあった。
例えば、4コマ目が分かりやすかったんだけど「(キャラの)表情」を見せる「役割」があるのに髪の毛で表情が潰れるって感じがあった。そういう「ペン入れをなんのためにするの?」「表情を見せるためでしょ?分かり辛かったら駄目じゃない?」って感じで、そういう「役割」をペン入れで落とし込めていないなーって話。
このコマでも、キャラメインで「表情」を見せるのが目的なわけでさ、その表情が潰れるようなペン入れするのは違うよね?って感じで、ペン入れの「役割」をきちんと意識してペン入れができてないって感じがあった。なので、その役割を意識して描いてみた。
幼馴染
まず、幼馴染の方はべた塗りが無いので、髪の毛の線と顔の線がごっちゃになって分かり辛くなりがち。
14ページの1コマ目で桜の花びらを描いた時のやり方を参考に、輪郭を太く強調して、内側は細く描くことを意識してみた。特に髪の毛、輪郭部分は強弱を交えて濃い目に描いて、前髪は細く描いて表情が潰れないようにしてみた。それから前髪の方には影を付けたりすることで(境界線を強調し)髪と表情が明確分かれるようにしてみた。また、髪の毛の内側にも「これは髪の毛だ」と分かるように髪の毛のディテール(ツンツン)を描いて分かりやすくしてみた。
表情に関しても、目がきちんとわかりやすく見えるように濃くするって感じを意識したから比較的「表情」は分かりやすいんじゃないかって思う。あとは、主人公と幼馴染の間の余白にコントラストを設けるために幼馴染の左側は若干濃くして重さが出るように調整してみた。効果的かどうかはわからないけど、ないよりはあった方がいいのかなぁって感じ。
2コマ目でも悩んだんだけど、べたなしの髪の毛は悩むわ。しかも、現実的ではないツンツンヘアーだから、それを「髪の毛」だと伝えるのが大変って感じ。顔が下にあるから「髪の毛」であるってのは伝わるんだけど、「髪の毛」単体でみても「髪の毛」ってわかるようにしたい。ツンツンヘアーも全体的にツンツン描いちゃうと余白が潰れてツンツンが分かり辛くなるので、どの程度までツンツンさせるかって塩梅が難しいなぁって思った。
あとは、効果線周りかなぁ。幼馴染は囁く動作をしているんだけどさ、体を主人公側に向ける動作をどうやって表現するか悩んだ。最初は2本線(曲線)と「スッ」ってオノマトペで動きを表現しようと思ったんだけど、右側が壁(吹き抜け)とテキスト以外なにも無いからか視線がその曲線に流れ辛いし、2本線だけだと「動いている感」を描写し辛いって感じた。なので曲線の数を増やしたんだけどなんか右上(曲線)が汚く見えて、最終的に効果線(直線)を右側全体的に入れることにした。動きが大きすぎるかなぁって思って躊躇してたんだけど、やったらやったらでそこまで違和感は無いのかなぁって感じる。
主人公
主人公の方は試しで描いたら「表情」が分かり辛かったわ。髪の毛がべた塗りでそれに負けるって感じ。なので、前髪の線を少し丁寧に描き、顔の輪郭部分も濃い目に描き、まずは表情(顔)の余白をしっかりと確保するようにした。その後に、表情である目や口を丁寧に描いて、目立つように(コントラストを意識して)描いてみた。そしたら最初と比べてマシになったって感じる。
余白(重要かも)
しかし、背景が無い余白だけのコマって、キャラとの対比(コントラスト)がめっちゃ気になるわ。
キャラの描き方も原因なのかなぁ。と言うのも、試行錯誤をしながらやっているというのもあって、キャラの描き方が丁寧?(時間かけ)すぎるんだよね。そのせいでデフォルメ寄りの絵柄なんだけど、陰影がしっかり効いてて浮いて見えるって感じ。
実際、髪の毛の輪郭一度描いた後に、陰影を追加しているんだわ。そのせいでキャラに立体感が出て浮いているってのはあると思う。なんか余白のレイヤーの上にキャラのレイヤーが乗るみたいな、上下階層の関係性が生まれている気がする。要するに自然じゃないって話。
試行錯誤の最中とは言え、あんまり好ましくないかなぁ。輪郭周りの陰影は辞めて、しっかりとキャラを認識できるようにしたいかなぁーって感じる。
これは結構重要かもしれない。
その他
ちょっと気になった点なのだが、テキストにかかる形で「ひそひそ」ってオノマトペがあるんだけど、位置を吹き出し右上と右下から今の形に変更したら、テキストとテキストの間に自然と入るようになって良いなぁって感じた。視線の流れ的に自然って感じ。あんま重要ではないのかなぁって思うが、前のページの「ポツン」どこに置くか問題に似ている気がしたので書き出し。
4コマ目
4コマ目で気になったことの書き出し。
役割
役割としては、主人公のドアップ。表情を見せるのが目的。シンプル。主人公単体なのでキャラデザテストのコマ。
下描き
主人公がドアップのコマなんだけど、声をかけられて俯いてる姿勢から顔と目を上にあげる動作をするコマなので、顔を上げようとしている感じがでることを意識した。
描いてて思ったんだけど造形が気になるわ。というのも、3コマ目(横顔)ではシュッとしているのに4コマ目では横にもっちりしているって違和感。ただ、これに関してキャラデザとかの問題だし、後で書くかな。
下描きとペン入れの違い
下描きをしててペン入れのイメージができないのが気になった。ちょくちょくある感覚ではあるんだけど、なんでなのか?って考えると、濃淡の違いかもしれない。
というのも、下描きの時はべた塗りが無く前髪と眉毛が被っていても眉毛をきちんと認識できる。けど、ペン入れをしてしまうとべた塗りの前髪が眉毛を覆ってしまって認識がし辛くなる。という濃淡の違いがある。
下描きの時には認識できたことが、ペン入れすると認識し辛くなったりするわけで、そういうズレがイメージできなくする原因なんじゃないか?って思った。
たぶん、下描きは下描き。ペン入れはペン入れで「役割」をきちんと認識をすることが大事なのかなぁって思う。今回の例で言えば、「顔をあげる」動作を表現するのは下描きの役割。そして「表情」がわかりやすく見えるように調整するのがペン入れって感じで役割が違う。
けど、下描きの時に「表情」もしっかりと認識できるように調整しておく必要はあるんだよなぁ。下描きで「表情」がわからないのにペン入れで「表情」を上手く表現できるとは思えない。下描きの時点で「顔をあげる」動作や「表情」もきちんと認識しておかないと駄目なのかもしれない。
だとすると、下描きクソ重いな。
あと、前にも書いたけど下描きは「抽象的」でペン入れは「具体的」って違いも影響している。この辺は数こなすしかない気もするなぁ。言い換えると、ペン入れの経験が少なくて抽象的な下描きがどういう風に具体的になるのかがわからないって話な気がする。それこそ、次のコマ(5コマ目)のようにペン入れした後がどういう風に映るのか?ってイメージができない。やったことないもんなぁ。そういう経験不足が影響している気がした。
ペン入れ
ここも試しでペン入れしてみたんだけど、下描きの方が良かったって感じるペン入れになった。たぶん、下描きの線がいい感じだったからだと思う。特に下顎のラインが良い感じで、顔の余白を良い感じで作ってた。反面、ペン入れを試しでやったら全体的に線が汚く余白が上手く作れずぐちゃーってなった。だからそう感じた。
なので、その辺を考慮して丁寧に描き直した。
太く丁寧
まず、髪の毛べた塗りが強いので、輪郭をしっかりと濃く描き、顔の余白をきちんと確保することを意識した。表情を作る目や口も濃く丁寧に描くことで個々をしっかり「それ」と認識できる意識した。
いつもは6pxで描いてんだけど、ここは8pxで描いた。そしたら視認しやすくなった。
ただ、濃く描いてみると余白とキャラのコントラストが強いわ。余白部分が気になってしょうがないから上半分はグラデーション入れて潰した。視線も落としたかったしちょうどよかった。
薄く描けない
ずっと疑問なんだけど、なんか薄く描けないんだよなぁ。
輪郭とかを薄くしてしまうと、表情に視線が流れ辛くなるって感じる。だから、濃く目立つように描く必要があるって感じ。で、余白を確保してコントラストを作って「それ」って伝える。
なんでなんだろうか?って考えると、髪の毛がべた塗りの塊で「髪の毛」感がないからかなぁ?なんとなく、「これは頭です」って判断を「表情(顔)」に委ねてて、「顔の上にあるものは髪の毛だよね」って順々に把握するようなフローを取っているって感じる。
髪の毛単体で「これは髪の毛」って認識する機会や、「髪の毛があるってことは、その下にあるのは顔だ!」ってフローで顔に気付くってことが無い気がするんだよなぁ。
たぶん、髪の毛にホワイトを入れて、単体で「髪の毛」って分かるようにすれば、輪郭を薄くできるような気がする。けど、ホワイトを入れるのがなんか違和感あるんだよなぁ。なので、なぜホワイトを入れないのか?って問題が解決できないとこの問題は解決しない気がする。
ホワイト
なんで髪の毛にホワイトを入れないのか?って考えると、イメージにそぐわなかったり、キャラデザが決まっていないとか色々ある。
けど、キャラデザが決まっていないのは主人公くらいで、他のキャラクターはある程度決まっている。でも、それらキャラクターにもホワイトを入れる気が起きない。だとすると、僕の考える画風?においてホワイトがイメージにそぐわないってことかな?
僕が目指しているのは、汚いけど丁寧だよねって作画で、ホワイトを入れてしまうと汚さが消えるって感じる。実際、ホワイトって髪の毛の艶を表現したりするわけで、汚いの真逆の表現だもんなぁ。そういう目指している方向のイメージにそぐわない。
けど、使う所では使っている。過去に何度か使っているんだよなぁ。そこではそんなに気にならなかった気がする。例えば、9話で廊下で声をかけられる主人公。窓から入る日差しを表現したかったからホワイト入れている。そういう、状況説明をする方法として入れるのはアリだし、違和感ない。けど、髪の毛感出せない時に苦肉の策としてホワイトを入れたりすることもある。それは違和感って感じ。合理性があればホワイトも使うけど、基本は使わないって感じっぽいかなぁ。
あとは、キャラデザが決まってないからキャラデザの方の変更でどうにかできるんじゃないか?って面も影響しているかなぁ。このコマで言えば、キャラデザが決まっていないせいで横長の主人公になっていて髪の毛のべた塗りの面積が広いわけだけど、キャラデザをもっとシュッとさせたり、髪の毛のボリュームを調整していい感じのキャラデザに調整できたらたぶんホワイト入れなくて済む気がする。
って感じで、色々と試行錯誤の最中なのもあって、何が根本の原因かわからないわ。引き続き考える必要がある。
その他
このコマの造詣はマジで気になった。下描きでも気になってたけど、ペン入れした後も気になるって感じ。なんでかって考えると、可愛く描こうとし過ぎなのかなぁって思う。主人公だから魅力的に描かないといけないってのが悪い方向に働いている気がする。で、デフォルメっぽくすれば可愛いよね。って考え、目を大きく描いたら可愛いよねって感じで、可愛いや魅力的に引っ張られてバランスを崩している気がする。
実際、ほっぺの部分が膨らんでいるんだけどさ、俯瞰の構図でほっぺが膨らむってどういうこと?って感じる。それも「可愛いってこういうことだよね」って感じで描いているからなんだと思う。なんか主人公を描く時だけ、変に気合いを入れてズレる感じがあるし。
ズレは間違いなくあると思うんだよなぁ。だって、引きの構図で全身を含めて描く時と比べて、上半身だけをアップで描く時って描きづらさあるもん。なんかバランスが取りづらいって感じる。アップみたいにキャラにフォーカスする時は変に気合い入っている気がするんだよなぁ。
他のキャラクターに比べて「しっかり描かないと…」って構えている感じがあるからこの辺は言語化しないと駄目かもしれない。
5コマ目
役割と構図
ここは、次のページへの場面転換をするためのコマ。なので、引きの構図で状況説明。
最初、校門外から校舎をバックにキャラが映るような構図を考えてた。けど、今の校舎側から校外を映すようにした。理由としては、「これから帰る」という描写をしたかったから。帰るんだから外を映す必要があるっしょ。また、既に使っている構図にするのもどうなんだろうって感じた。何ページか前で校門から校舎を映す表現は使っているんだよね。
一応、今の構図にする前に、左下にキャラ、右下にビル群、後は夕空の煽りの構図の表現も考えてた。ただ、その構図だとコマの高さ(夕空の高さ)が足りなくて辞めた。
最終的には今の形になったわけだけど、太陽の向きとかも考慮して描いた。学校って日差しが入るように南向いてたりするみたいだから、西側に太陽があることを意識って感じ。
あとで気づいたけど、影とか伸ばすのもありだったかも。意識はしてたんだけど、太陽の位置的に芝生の上に伸びる感じになっちゃうから「じゃあ、いっか」ってスルーしてたっぽい。
背景
ここは背景がメインのコマ。なので、普通に背景描いた。この画角での背景は描いた事がないからどうすっかって悩んだ。特に外の街並み。ほとんど映らないから手前だけ描いて、後はなんかあるって形だけわかるように描いた。
ペン入れに入ってからは、ここの背景では定規使っていいんじゃね?って思った。極力フリーハンドがいいんだけど、線が多くてフリーハンドだとぶれて描き直しが多いいからそう感じた。
また、描き終わって思ったけど、街並みのレイヤーの手前に電柱があるんだけど、どっちもフリーハンドだとどっちの線かわからない。だから、街並みは定規使って電柱はフリーハンドで描けば分かりやすいって意味で定規使った方がいいって思ったみたいだわ。
これは反省点っすね。
その他
ちょっと気になったのだが、このコマって場面転換やフェードアウトのニュアンスがあるわけなんだけどさ、アップのコマが続いてからの引きの構図だからフェードアウトのニュアンスが生まれたのかなぁって思った。
なんというか、漠然と引きの構図って場面転換とかフェードアウトのイメージがあるわけだけど、「引きの構図=フェードアウト」ではなく、アップの構図が続いて引きの構図がくるとフェードアウトの役割が生まれるって感じの「アップ→引きの流れ=フェードアウト」なのかなぁって話。
ただ、引きの構図ばっかりの漫画があったとして、場面転換をしようとするとやっぱり引きの構図だよなぁ。それに、アップの構図だけの漫画で場面転換をアップの構図で行ったとしてもなんやかんやで行けちゃう気がする。
これは、場面転換とフェードアウトが一緒になってんなぁ。場面転換は別に無理やりやっても登場キャラが変わったりすることで伝えられるけど、フェードアウトは引きの構図で「状況説明」をしないとできないって話かもしれない。唐突か自然に場面転換をしたいかどうかって話なだけかもしれないわ。
その他
その他気になった事の書き出し。
描き方
桜の木の樹冠の描き方を2ページ前から変えてるんだけど、どうなんだろう?
それっぽくはなるけど、線がごちゃごちゃしてたり主線がわかり辛いから認識に時間がかかるって感じがあるなぁ。どっちかというとフリーハンドの方が良い気はする。なんか素材って感じもするし。
17ページを並行して描いてて思うんだけど、線の量が多いいのはやっぱり気になるかなぁ。樹冠も素材も無駄な線が多いいから気になるわけで、線の量のコントロールは必要な気がする。
ただ、桜の木の樹冠と空の雲を表現する時のブラシって同じなんだけど空はいい感じ。これは線の数が増えないからなのかな。空は空と言う1つの線?余白?塊?だから気にならないのかもしれない。
あとは、黒い線で輪郭を描いて余白をガッチリ確保して「見るもの」って認識しているんかなぁ?逆に雲の方は「(雰囲気を)感じるモノ」って視点の違いはありそう。
キャラ
キャラに関しては描き方が気になるわ。特に3~4コマ目みたいな感じだとそう感じる。なんでかって言うと、変に力が入ってて自然じゃないから。気合い入れてそれっぽく描くからそれっぽくはなるんだけど、根本のキャラデザに違和感があって、それを頑張って隠して体裁整えたって感じがある。なんか線を足して無理やりそれっぽく見えるように整えているって感じ。
また、気合い入れて描いたせいでキャラと余白にコントラストが生まれてしまって、隠したのに悪目立ちしてしまっているって感じる。あとは、気合い入れ過ぎて勢いが無くなってる気がする。漫画を描いているというより、絵を描いているって感じの面が強く漫画の勢い(流れや繋がり)が失われているって感じ。
適当
丁寧に描いているつもりなんだけど、なんか適当な感じがずっとある。現に17ページやっているんだけどさ、17ページから見るとこのページは適当って感じる。
なんでかって考えると、見てくれの部分が抜けているからかなぁ?パーティーを企画して色々と考えて自分が納得するモノにはしたけど、自身が参加することを考えておらず相応しくない服装で出席したみたいな感じ?僕は漫画を描く時に「かわいい」「かっこいい」魅力的なキャラを描くって視点が無くて、設定に合わせてキャラを配置しているって感じでそこに自分はいないみたいな感じになってんだよね。そこに愛はあるんかぁ~って感じ(上手く言えないわ)。
この辺は絵を描くのがそもそも嫌いで、無意識に距離を置いている面が影響している気がする。
髪の毛のホワイト
髪の毛のホワイトなんだけど、なんか入れる気にならんのよなぁ。
ただ、これに関してはキャラデザがしっくり来ていない。造形がしっくり来ていないから入れる気が起きないって面も間違いなくある。その段階ではないって感覚。
で、17ページ(次のページ)をペン入れしてて思ったんだけど、眉毛と髪の毛が重なるとそこが潰れて見えるってのが結構気になる。17ページが引きの構図ばかりで、主人公を描いているとその部分が潰れて表情が視認し辛くなる現象が確認できた。前髪の問題をなんとかしないと駄目そうだわ。
これは引き続き考える必要があるかなぁって感じ。
終わりに
なっげぇわ。日記の清書作業にクッソ時間かかる。書き出している時は少ないと思ってたんだけど、まとめるとどんどん増えるって感じ。
なんとなくだけど、1ページに時間をかけているのも文量が増える原因なのかなぁって思う。とはいえ、今はそういう時間をかける時だからなぁ。先のことを考えると時間をかけて言語化しておくのは良いよなぁ。なので、仕方がないかなぁって思う。