日記

ネームを描いて思ったこと

漫画のネームを描いている時に違和感を感じることがあった。今までは、キャラクターが話を面白くするために動いて、僕のイメージするキャラクター通りの動きをしていなかったりした時に違和感を感じていたんだけど、今回は別の違和感を感じたので書き出し。

違和感を感じたネーム

今回感じた違和感は7話のネームを描いてて感じたんだけど、ストーリーが単調というか淡泊な感じでしっくりこなかった。

というのも、今までの話って主人公が周りのドタバタ(状況)に巻き込まれるようなストーリー構成でさ、1から10まで流れに任せてれば良かったんだけど、6話でひと段落ついたんだよね。

だから、7話で一度状況の整理をしようと思って主人公が今どういう状況で、今後どうすれば良いかって説明をして、次話以降への伏線を張る話にしようとしたんだわ。そしたら、淡々と説明をするような感じになってしまって、読む上で何が面白いんだろう?ってストーリーになっちゃった。

具体的な流れを書き出すと、

  1. 主人公が小学生と付き合っていることを説明
  2. その状況が周りから見たらどう見えるのかを視覚化
  3. やばい状況だよね?だから、周りの目を変える必要があるよね?
  4. その手段として球技大会があるよ
  5. そこで活躍をすれば、周りからの見られ方が変わるよ(提案)
  6. その練習で背丈の低い主人公がダンクシュートを決める(オチ)、クラスメイト驚く

ってストーリー構成を考えたんだけど、オチまで読み進める上で会話パートのテンポが悪くて読者的に「最後まで読むか?」って感じたのが違和感。特に僕の絵って下手だから読む上でカロリー食うから尚更読まなくなるんじゃないかって懸念があった。

違和感を無くすための施策

なので、会話パートに何か面白い変化を追加しようと考えた。

具体的には、会話パートは公園で行って、学校に登校前の公園なので色々な人がいる。その人達を主人公と絡めて会話パートにも変化をつけることで読み進め易くなるんじゃないかって考えた。

けど、その変化が無くても7話って成り立つんだわ。なんというか蛇足って感じがあってさ、合理的じゃない。だから、違うよなぁってことで入れるを辞めた。

違和感を無くすために構成を変えた

で、最終的には、背丈の低い主人公がダンクシュートを決めるってオチが重要だから最初にダンクシュートを決めるシーンを描いて、なぜそれに至ったのか?というストーリー展開にすることで腑に落ちた。

最初にオチを入れることで7話の方向性が定まって、会話パートに余計な変化を付ける必要が無くなり、会話に集中できるようになったからか全体的にもスッキリした。

とは言え、オチを2度描かないといけないってことで構図に悩んだり、話の整合性を取ったり、急展開過ぎる部分は+1Pとかして対応するって調整は必要だったけど、腑に落ちる7話が作れた感じはある。

7話ネームを描いていて思ったこと

それで思ったんだけど、今までのストーリーの柱って「ドタバタ(状況)に巻き込まれる」って形でやってきたから問題なかったけどさ、そのストーリーとしての柱が無い時って「キャラクター」を主体にストーリーを回さないといけないんだなぁって思ったわ。

今回で言うなら主人公の驚異的なフィジカルが正にそれだったんだけど、もしその設定が無いと腑に落ちない感じの7話になっていた気がしたんだよね。なので、ドタバタ(状況)以外にキャラクターとしての個性や関係性ってのもストーリーを作る上で重要なんだなぁって描いてて思ったわ。

ただ、これは絵が下手な僕特有の問題とも言える気がするんだよなぁ。というのも、プロって話が単調だとしても絵やコマ割りで単調には見せない工夫をしていたり、僕が蛇足だと感じた部分もその作品の個性として昇華していて、実際気にならないもんなぁ。

なので、「ドタバタ(状況)」と「キャラクター」がいまいちでも「絵」がしっかりしているだけで、漫画として読ませることは可能なのかなぁって感じた。

絵は描いていれば上手くなるとは言え、現状そういう技術がないので色々と工夫をしないといけなくて大変だなぁって感じ。

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