めっちゃネーム作りたくない
めっちゃネーム作りたくない
先週、漫画の2話目が描き終わったから3話目のネームを作ろうとしたんだけどめっちゃ描きたくなくてビビったので書き出し
原因は理想と現実のズレ
理由はわかってて、僕の中で理想が既にあってそれを現実で表現できるかどうかで緊張しているんだと思う
なので、ストーリーの構成を文章に書き出す「プロット」をある程度作りこんでからネームに起こしてみた
プロット → ネーム、違和感
そしたら、ネームにすごい違和感が出た
プロットの方では、中々良いものができたって思ったんだけど
いざネームに描き起こしたら凄い歪な感じになったんだよね
何というか、主人公がクッソ性格の悪い感じなった
なぜなのか?
たぶんプロットを書いてる時って、このキャラの関係性であればこういう行動をとっても問題ないだろうって脳内で自動補完能力が働いてる気がする
そして、ネームという視覚情報にした途端その補完は消え、歪みが出てくる
その結果、コマの前後関係に整合性が無くなり、話全体がおかしなことになったと考えると納得かなぁ
口頭会話的思考が働いた
んで、この感覚に覚えがあるんだよね
少し前に書いたんだけど、口頭会話が正にそうで
口頭での会話って1235…って4が抜けてても、その抜けた4をお互いに自動で脳内補完するんだよね
だから会話は成立するけど、それを文章でやると4が抜けてるせいで上手く伝わらないということが起きる
僕が文章を書くのが苦手な理由
今回もその口頭会話的な脳内補完がプロットで働いたんだろうと思う
解決方法
じゃあどうすればいいか?
プロットを作りこまなければいいんだと思う
というのも、1話目と2話目のネームってそこまでプロット作りこんでないんだよね
プロットをざっくり書いて後は順々にネームに当てはめていってる
視覚情報を一つずつ順番に作ってるから脳内の自動補完能力が働かず上手く行ったんだと思う
逆に作りこんじゃうとプロットの方が強くなって、ネームがその自動補完能力が働いたプロットに引っ張られる
その結果、前後関係に整合性がないネームができるって考えると腑に落ちるかなぁ
メモ:解決方法のリスク
ただ、この解決方法って正しいかどうかでいくと微妙で
ストーリーを無理やり8Pに収めてて「上手く収まった」という達成感による勘違いの可能性もある気がする
なので、正しいかで言うと微妙
ネームを実際に書いてみて
ネーム書いてて、口頭会話的な歯抜けのプロットも問題なんだけど、そもそもプロットの段階のストーリーも結構微妙
最初、キャラクター同士のやり取りをメインの日常系の話にしたんだけど、なんだろう…置きに言っている感覚?流して走る感覚?
1話2話でハチャメチャやってんのに、3話でストーリーの主体がアクション(非日常)から日常に代わっているところに「ん?」ってなった
別に、この漫画の目的が僕に絵を描かせるという目的だから問題はないんだけどさ
なまじ習慣化に成功しつつあってか、「漫画」として面白いか?という考えが出て来るようになってるんだと思う
そして、そう考えると読み返しても面白くはないんだよ
今回の違和感はその「漫画を描く」人間としての視点も入っている気がした
そして、それは漫画と初めて向かい合った状況で、「たっけぇ壁だなー」って感じた
編集さんの重要性
もう一つ感じたことがあって、漫画の編集さんみたいな第三者って重要なんだなぁって思った
何が重要かって言うと、一人でやるとさっき書いたような1235…と4が抜けて脳内で補完する口頭会話的な描き方になってしまい、それに気づくことが難しいんだよね
だから、編集さんのような第三者が入ることでその4が抜けていることを指摘したりしてくれて、読者に伝わる漫画になるんだと思う
一つ、漫画家さんでその4が抜けていることに気づけてないんじゃないか?って事例がある
ナルトの作者である岸本先生の出した「サムライ8 八丸伝」って漫画があるんだけどさ
岸本先生、インタビューでは凄い自信を持ってるんだけど、現実は打ち切りなんだよね
僕も当時ジャンプで読んでたんだけど、よくわからなかった
で、なんでなのかを考えると
編集さんや第三者が口を出せなかったんだと思うんだよね
あのナルトを描いた岸本先生に口なんて出せねぇって普通なるもん
特に、インタビューで自信満々だったわけだから水差せないよね
だから、どんなに大ヒットを出した作家さんですら編集さんという第三者を無しにヒット作は作れないわけで、僕はその第三者を無しにどうすれば面白いものを作れるか?という大きな壁に立ち向かうって所で「たっけぇ壁だなー」って感じているんだと思う
終わりに
今回、初めて漫画というものと向かい合うことができたので、漫画家さんへの憧れについて書こうかなって思う
というのも、僕は漫画を描くのは嫌いなんだけど、どんなに大ヒット作品を作った漫画家ですらつまらなければ容赦なく打ち切りになる、という正当な評価を受けられる点が好きなんだよね
サラリーマンで言うところの、功労者ですら使えなくなったらクビ、という日本社会にそぐわないシビアな所に憧れがある
逆に、ミュージシャンは嫌い
昔、ライブに行ったけどあれはもはや宗教で、過去の栄光にすがって売れる曲を作らない姿が最高にダサく感じて駄目だった
でも、一つでもヒット曲があれば割と効率よく稼げる、楽できるという点ではミュージシャンが一番なんじゃないかな?
だから、どっちを目指したほうがいいか?って考えるとミュージシャンをオススメすると思う
年齢制限もないしね