後悔
今付き合いのある会社と今度契約満了をするんだけど
後悔なくやり切ったはずなのに後悔あるので書き出し
後悔が無いのに後悔した
僕は、フリーランスで仕事を貰い続けるため
契約を切られないように「会社のため」に仕事をし続けた
そこに後悔は一切ないんだけど、契約満了をするってなったら
「もっと、お金を稼げばよかった」と後悔した
後悔がないはずなのに後悔をした、なぜ?
後悔した理由
後悔が起きた理由は「目的」が変わったことが原因なんだと思う
今までは会社さんに切られないように仕事をしていた
けど、契約満了をすることになり、契約を切られないように「会社のため」に仕事をする必要が無くなった
そして、「お金を稼ぐ」という目的に変わった
しかし、僕は時給制にも関わらず誰よりも短い時間で作業をしている
更に、「会社のため」になるようにクオリティが高いものを納品するように心掛け続けた
短い時間でクオリティが高いモノを納品するのは「会社のため」になるが、「お金を稼ぐ」という目的においては良くない行動を取り続けた
その結果の後悔と考えると腑に落ちる
「目的」によって後悔が生まれる?
そう考えると、後悔は「目的」とは異なる行動を取ったり、「目的」と実際の行動がズレると起きるのかもしれない
けど、「会社のため」に働き続けて、そこでの後悔は一切ない
後悔が無いはずなのに「お金を稼ぐ」という点で後悔するのは違和感がある
例えを用いるなら、甲子園を目指して野球漬け
甲子園にいけなくても、甲子園を目指しやり切った3年間に後悔は無い
けど、「彼女を作っておけばよかった…」
みたいな後悔が、お金を稼いでおけばよかったという後悔な気がする
そして、仮に甲子園で優勝できたとしたら「彼女を作っておけばよかった」という後悔は無いんだと思う
だって、「目的」を100%達成した状態で、そこに費やした時間には正当性があるから
つまり、僕は「会社のため」という目的を初志貫徹したけど、100%の目的は達成できていない
費やした時間に正当性が無いと感じる部分が、お金を稼いでおけばよかった、と後悔を生んでいるのかもしれない
前提の目的が違う?
いや、「会社のため」に行動をし続けるのは、会社に切られないためだけど、それ以外に時給アップも目的としてあった気がする
というのも、「会社のため」とは言うが「会社のため(契約を切られないようにする+時給アップ)」が詳細な目的
で、契約を満了するってことになって、
「時給アップ」というお金周りだけが目的として残った
その結果、もっとお金を稼いでおけばよかった、と後悔が起きたと考えると腑に落ちるなぁ
目的はシンプルじゃないのかもしれない
というか、会社のために働いたら、時給上げてもらえるでしょ!って考えが前提としてあった気がする
つまり、僕の目的は「会社のため」ではなく、「会社のために行動をして、賃金を上げてもらうこと」なんだと思う
そう考えると、「目的」というのはシンプルではないのかもしれないなぁ
例えば、
社会復帰したいニートだったら、目的は「社会復帰」ではなく
「楽をして稼げて馬鹿にされない仕事で社会復帰」だったり「目的」というのは、実は複雑なのかもしれない
だから、ニートの社会復帰が難しいと考えると腑に落ちる
そして、楽をして稼ぐような仕事がニートに回ってくるはずがなくて、楽をしたいけど楽できない仕事しか残ってない、それをすることはプライドが許さないからニートで居続ける
そういうジレンマのようなモノが「目的」には付きまとっているように思う
目的にはジレンマがある
ジレンマの代表例だとハリネズミのジレンマが有名
「お互いを傷つけてしまうため、近づきたくても近づけない」という状態を指す言葉だけど
会社にもそういうジレンマがある
会社は「良いモノを作って、お金を稼ぐ」みたいな目的があったりする
けど、良いモノを作ろうとすると、時間がかかってお金を稼げない
逆に、お金を稼ごうと思うと、時間が足りなくなって良いモノが作れない
そういうジレンマがある気がする
僕の目的もそうだけど、どちらかを選ばないといけない
「目的」にはそういう取捨選択のジレンマが付きまとっているように思う
とは言え、まぁ、ハリネズミだったらハリ切ればいいし
会社だったら、潤沢な資金があれば良いモノ作り続けてお金を稼ぐことができる
僕も、時間をかけてハイクオリティなモノを作れば良いって話で
ジレンマを克服するのはいくらでも方法はあると思う
ただ、そこまでする理由もないって話しなのかもしれない
甲子園に出られたらとりあえず目的達成で、優勝は別に目的ではないみたいな感じで
ハリネズミもハリ切ってまで寄り添いたいわけじゃないし
潤沢な資金を用意してまで良いモノを作りたいわけじゃない
僕も時間をかけてハイクオリティなモノを作ってまでお金を稼ぎたいわけじゃない
この辺は、環境によって左右されるモノなのかもしれない
目的は環境や状況によって左右される
例えば、甲子園常連校だったら目的は「甲子園優勝」だけど、甲子園出たことがない高校だったら「甲子園出場」が目的みたいに環境によって「目的」が左右される部分はあると思う
ハリネズミも寄り添って何かをしないといけないなら、痛みを我慢して寄り添うし
会社も、仕入れたモノを横流しするような商社であれば、良いモノを作る必要がなくお金を稼げる
僕も、借金があったら「会社のため」じゃなくて「お金のため」に働く
目的は環境や状況によって左右されるモノで、僕がお金を稼いでおけばよかったと後悔するのも、大金が欲しいわけじゃなくて、時給を3500円に上げてくれれば良いってレベルの後悔なんだと思う
実際、他のフリーランスと比べて、早くクオリティの高いモノを納品しているんだから、他のフリーランスと差別化してくれって後悔なのかもなぁ
「目的」と「後悔」は複雑だわ
まとめ
まとめると、後悔は「目的」を達成できてなかったり、目的とは異なる行動をするから起きる
そして、その「目的」は「お金のために仕事をする」みたいなシンプルなものじゃなくて、「楽して効率よくお金を稼げて、かつ人間関係なども良く、社会的に意義のあるような仕事をする」と言った具合に複雑なためジレンマを抱えやすい
そのため、1つの視点で後悔が無くとも、別の視点で後悔が起きてしまうのだと思う
終わりに
甲子園優勝したら後悔しないんじゃないかな?って思ったんだけどさ
甲子園優勝しても、ベンチメンバーに入れなかったら、後悔はするんだと思う
「あの輪に僕はいない」的な後悔
仮に、レギュラーメンバーになって優勝して学生時代に後悔がなかったとしても、その後の人生で上手く行かなかったら後悔するわけで、後悔をしないためには人生という視点で「目的」を設定するのが重要なのかなぁって思った
例えば、高校3年間を「甲子園優勝」という目的に費やして、実際に優勝したら「恋愛」や「遊び」を我慢したとしても後悔しない
なぜなら、さっき書いた通り費やした時間に正当性があるから
で、人生も甲子園優勝のような「目的」を設定することで、後悔しなくなるんだと思う
そう考えると、僕がやっているは正しいのかもしれない
というのも、僕は「欲しかったモノを作る」という人生の目的があって、それを作るために生きている
今の所、そこにズレは無いから人生においては後悔が全く無いんだよね
ただ、今回みたいに、もっとお金を稼いでおけばよかった、みたいな後悔はちょくちょくする
けど、人生という視点では全く後悔していない
たぶん、人生の中の「仕事カテゴリー」の後悔だから、親要素の「人生」の後悔とは別なんだと思う
他にも、僕の同級生とかは結婚をしたりしているわけで、「結婚」というカテゴリーでの後悔というか後ろめたさはあるんだよね
それも、人生の中の「結婚カテゴリー」での後悔で、人生という視点でみれば後悔ではない
お金も結婚もそうだけど、それらは「人間」としての後悔なんだろうね
パンくずっぽくまとめると
「人生 > 人間 > お金or結婚」
って感じの関係性だから、親要素の人生で後悔しなければ、子カテゴリーでいくら後悔しても後悔ではないのかもしれない
って具合に、人生で「目的」を設定して、そのため行動をし続けることで、後悔しない人生を歩めるのかもね
言い換えるなら、長期間コツコツ積み上げてたどり着くような目的を設定するのがいいのかも
ただ、この辺も状況や環境によって左右されて、そこまでする必要がないと辞めてしまう気がする
僕も自殺という状況があって、「欲しかったモノを作る」という目的が設定できたわけだし
この辺は「覚悟」の問題なのかもなぁ
難しいわ