嫌われるのを怖がる理由
人に嫌われるのを怖がる僕がいる気がしたので書き出し。
お店で声をかけられなくて不安
ネカフェによく行くんだけどさ、入店や退店時に「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」って言われなくて不安になる。
けど、以前も書いたが店員の多くはバイトで、客が来ても来なくても賃金は変わらないわけだから、客に気持ちよく利用してもらわない方がいいんだよね。
なので、店員的には「ありがとうございました」って言わない方が得なので言わない、って感じでまとめたんだけど。
今回は、理性でそう「理解している」にもかかわらず、まだ不安を感じる僕がいるのが気になった。
何が不安なのか?
何が不安なのかを考えると「集団から追い出される」ことが不安なのかなぁって思う。
というのも人間は集団で生活する生き物で、集団から追い出されるということは死活問題。人から嫌われると、集団から追い出されることを連想して不安になる。
ネカフェで店員さんに嫌われることも、ネカフェという集団から追い出されると錯覚をするから「追い出されたくない」と恐怖を感じている。って考えると納得なんだけどさ、ネカフェから追い出されたとしても別に死なないって理性ではわかっているだよね。
なんで理性ではわかっているのに、本能は不安を感じ続けるのか?
不安を加速させる材料があるから不安
理性ではわかっているのに、本能が不安を感じ続ける理由としては、不安を加速させる材料があるからなんだと思う。
というのも、僕はここ数ヶ月毎日同じような服でネカフェを利用していて、客観的に見ると浮浪者に見えるんだよね。しかも、パソコンを使うから周りの人からすると「うるさい」って感じている可能性もあって、「浮浪者で五月蠅いおっさん」って字面だけ見ると追い出されてもおかしくない。
そういう状態もあり、店員から声をかけられないことで不安になった時「浮浪者で五月蠅いおっさんなんだから追い出されてもしょうがなくね?」と不安が加速してしまうから、理性ではわかっていても不安になってしまうのかなぁって思う。
服装を変えた
なので、服装を変えてみた。
ちょうど春先ということで、暖かくなってきたから服装を変えたんだけど、そしたら不安が解消された。
しかも、店員さんの視線も否定的なモノから好意的なモノに変わったと錯覚するようにもなった。なので、理性が本能を説得できたということなんじゃないかな?
これは、「浮浪者で五月蠅いおっさん」から「その辺歩いてそうな五月蠅いおっさん」になり、浮浪者が抜けたから理性で説得できるようになったんだと思う。
だとすると、浮浪者ファッションが気になっていたんだろうね。
五月蠅いに関しては、ネカフェ自体がリモートワーク推奨している手前文句言われないだろうって理性で説得できるから、たぶん店員さんに変な目で見られるのが嫌だっただけなのかなぁって思う。
そういう感じで、不安を感じ説得できない時は、不安を加速させている要因を潰さないと不安は解消されないのかもしれない。
嫌われるのが嫌な理由
集団から追い出されるのが嫌だから、人に嫌われたくないってのは人間的には理解できるんだけど、根本的な理由にはなっていない気がする。
というのも、現代であれば「日本」という集団にいる限り、他の小さな集団に属さなくても生活保護などを利用し生きていける時代なわけで、理性としては「嫌われても別によくね?」って判断ができる。じゃあ、現代で嫌われるのを嫌がるのは何故か?
それは「面倒くさい」ってのが理由なのかなぁって思う。
というのも、ネカフェもコワーキングスペースも僕にとっては金払ってでも利用したい「都合の良い環境(集団)」なんだよね。その環境から追い出されるとなると似たような環境を探す手間が発生して面倒くさい。
また、実家という環境も僕にとっては都合の良い環境。だって家賃を払ったら、あとは光熱費タダで飯を用意してくれて、掃除も勝手にやってくれるんだもん。超都合がいいよね。
そういう「都合が良い環境を失い、面倒くさいことをするのが嫌!」だから、僕は人に嫌われるのが嫌なんだと思う。
そう考えると、昔も一人で肉食動物から身を守ったり、一人で食料調達の手間が面倒くさいから、都合の良い集団という環境に居続けるために嫌われるのを恐れていたと言えるのかもしれない。
まぁ、昔だと「日本」のような最低限度の生活を保証してくれるような集団が「村」とかになるわけだから、そりゃ死活問題だよね。
現代で、「日本」という集団に属しているだけで相当恵まれているということなんだと思う。
終わりに
「都合が良い環境を失い面倒くさいのが嫌だから嫌われたくない」ってのはほとんどの人がそうなんだと思う。給料や待遇が良い会社に属していたらそこに居続けたいわけだから嫌われたくない。逆に、都合の悪い環境に属していたらいくらでも嫌われても良いわけで、悪態つき放題。
僕も前の会社で悪態ついてたもんなぁ。けど、クビにされなかったのは「僕がいることで周りの人からすると都合が良かった」からなんだと思う。だって、僕が一番若くて給料安くこき使い易かっただろうし。
逆に、辞められると僕の仕事が周りにいって困るから僕に嫌われないようにしているような側面もあった気がする。
そう考えると、集団(会社)が圧倒的に強いというわけでもなく、集団に属する個人の方が強い場合もあるのかなぁって思う。例えば、有名人を中心に据えた集団で、その有名人が抜けると集団を維持できなくなるみたいな感じ。(ファンクラブとか?)
流石に同列に扱うのはアレだけど、僕がいなくなることで困る人は間違いなくいたわけで、誰だって都合の良い環境は手放したくないのかなぁって思う。
なんというか、僕が嫌われたくないように、周りの人も僕に嫌われたくないように振る舞っているわけで、一方通行ではないんだなぁって思った。