読み切り(承:13ページ目)
13ページ目を描いてて色々と感じたことの書き出し。
最初に
このページは、構図だったり過去回想に入る表現方法だったりって部分をどうやって表現するかって悩んだ。
原稿

1コマ目
1コマ目は(前のページからの)場面転換を表現しているんだけど、何を描くかって部分で少し悩んだ。
ネームの段階では、今のモノなんだけど、場面転換かつ状況説明を目的とするなら、「どこにいるのか?」って状況を明確にするために部屋の中を映して、「部屋のなかにいるよ」って明言しようかと思った。
けど、前のページで謝礼を受け取っているし、2ページ目で通帳をテーブルに置いているって表現もあり、連続性を考えると、今の方が繋がりが良いって感じ。最初の方のページで部屋の中を映してたら部屋を映すのもありだけど、ここまでそういう描写はないし、部屋を映す時って誰もいないなど「孤独感」を表現する時ってイメージもあり、今回はそこに触れる必要性はないし、部屋は重要ではないから今の表現にした。
でも、「孤独感」表現するのもありだなぁって思った。実際、孤独ではあるわけだし。これはあれだわ、コマに余裕がないって話で、余裕があれば両方とも描いた方がよかったかも。
場面転換のコマが欲しいのは、ページ単体で見てどこのシーンなのか?って部分を伝えようとしたのかなぁって思う。よく、ページがバラバラになっても、並び変えできるように状況説明のコマがあった方がいいって考えていて、その一環で欲しいって感じたと思う。
描いてて思ったこととしては、封筒を投げ捨てる表現悩んだ。コマが縦長で投げ捨てるって描写が難しい。もうちょい余裕があれば、主人公を映して投げ捨てるポーズとか入れて明確にするんだけど、横が足りない。だから、部屋の中を映すとかのアイデアが出てきたのかなぁって思う。で、結局謝礼の封筒に効果線を足すって形で「投げ捨てられている感」出すことにした。
2コマ目
このコマはベッドにダイブする主人公のコマ。ここでベッドに唐突にダイブするのが違和感だったから1コマ目で部屋の描写入れようと思ったんだよね。部屋の描写があればその唐突な感じは薄れるわけだし。
ただ、このコマって何か精神的な疲労があって、ベッドにダイブすることでその心理描写を表現するのが目的って感じで、ベッドそのものが重要ではない。心理描写のための手段的な側面が強い。だから、いらないかなって感じ。一応、主人公の心の変化が目的のコマだし、上でも書いた通り、「孤独感」を表現するならあり。けど、主人公の心理描写の過程で「孤独感」を急に表現するのもおかしい。だから、部屋の描写はいらないかなぁってのが結論。
構図的にはちょっと描いたことがなさ過ぎる表現のせいでマジでしっくりこないわ。ペン入れしててもマジでペンが乗らなかった。たぶん、何を目立たせたいのかが描いている僕自身理解できてないってのがある。仮にキャラの顔が上を向いてたらキャラを目立たせようってなるんだけど、キャラも後ろ向きだし、ダイブしているし、画面狭いしって感じで、わからないが渋滞している。だからマジでペンが乗らなかった。この辺は次に活かすための経験値と割り切っている。
細かい部分だと、布団にするかベッドにするかで悩んだ。
ネームの段階ではベッドだったんだけど、床が畳なんだよね。だから布団にしようと思ったんだけど、写真立てが布団のすぐ真横にあるってどうなんだ?って考えると微妙だったし、回想の終わりにテーブル(謝礼と通帳を映す)手前に奥にベッドの上の主人公を引きで映すコマがあって、構図的にベッドじゃないと難しい。そういう都合もありベッドにした。畳の上にベッドを置くちぐはぐ感を説明する暇がなくて、視覚的な違和感になりかねないから悩んだ。けど、「畳の上にベッド」という表現が目立つコマはないからそんなに気にならないかなぁって思いスルー。
3コマ目
このコマはベッドにダイブをして枕に顔をうずめているコマ。ここで少しだけ部屋の状態を描画している。が、これだけだと足りないかなぁーって思ったから1コマ目で部屋の中を描画しようと思った(以下略)。
前のコマと同じで、ペン入れは顔が映ってないからちょっとペンが乗らなかったけど、そこまで要素が多くはないし、写真立てとキャラクターが重要なのは明確なので、そこが目立つようには描けてるかなぁ?
表現したいこととしては手前に写真立てがあるってこと。写真立てを印象付けたいから手前に配置している。
写真立ては画像検索して探して描いたわ。特に気にせず描いたらなんかよくわからないモノになったから検索した。重要だけど、「写真立て」が伝わればいいからクオリティは無視。
4コマ目
このコマは写真立てに手を伸ばす動作を伝えるコマ。伝えたいことは伝えられているんじゃないかとは思うが、唐突に手を伸ばし始めた感じが違和感だわ。前のコマで「起こり」は描いた方が良かったかなぁって感じた。あと、単純に描いたことがない表現のせいで、2コマ目同様にどう描けばいいんだ?って悩んだ。でも、伝えたいことは伝えられていると思うのでいいかなぁって感じ。
5コマ目
ここはなんか適当だった。なんかそこまで重要な感じが無くてとりあえず描くって感じで描けた。なんだろう?写真立てに映っているのが集合写真で、そこまで力を入れずとも「家族写真」感が伝わるからかなぁ?読者の視線的にも「写真立ての家族写真」って情報はなんとなく前のコマの流れで理解はできそうな感じもあり、「案の定」「そうだよね」って流れ的に察する事ができるからそんなに力をいれる必要が無かったんかも。また、家族写真に映る家族は次のページで登場するのもあり、力をいれる必要が無かったってのはあるかもしれない。あと、回想シーンで顔は出てこない、父母妹という記号的に扱っているからそんなに気にせずに描けたんかもしれない。
ペン入れした後に家族の周りの余白がそこそこ気になったので、連続する十字線で潰して家族に視線を誘導した。そんなに違和感ないかなぁって思う。
個人的には、写真の中の主人公がアホっぽくて好き。あと、両親の顔を塗りつぶすって意味深な表現をネームの段階では考えてたんだけど、そこは読み切りだと掘り下げられないし、違和感の原因になりそうだったから入れる辞めた。
6コマ目
このコマは過去回想に入るコマ。表現方法で少し悩んだ。コマ枠外をグラデーションで塗りつぶして過去回想に入る表現は決まってたんだけど、視覚的に6コマ目で「回想始まるよー」って伝えるためにはどうすればいいんだろう?って部分で悩んだ。最終的には回想(6コマ目)とそれ以外のコマの間に余白を設け、コマのY軸を少しずらすことで「回想だぜ」って伝えるようにした。また、5コマ目でテキストを上に被せることで奥行(z軸)を表現し、過去と現在を切り分ける描写を意識した(伝わるか知らんけど)。
コマ内に関しては、経典という重要アイテムがあるので、少しディテールを足すことで「(経典は)重要だぞ」って伝えているつもり。なんかディテールが上手く馴染んでないんだけど、「重要だぞ!」ってのは伝わるんじゃないかって考えている。こういう小物も初めて描いたわ。
全体
全体的にこのページは描いたことがない表現ばかりでちょいちょい引っかかった。あと、このページだっけか?なんかやる気スイッチが入らなかったのって…どっかのページでか凄いやりたくねぇって思った記憶ある。
視覚的な情報としては腑に落ちない部分がちょいちょいあるけど、意図としてはきちんと込められたかなぁ?その点は満足。ただ、経験値がやっぱり足りないなぁって感じる。ネームの段階とペン入れした後での差が気になるって感じ。この辺は漫画の経験値が足りないことで起きていると思う。
あと、少しづつだけど、全体をみて描けるようになってきているって感じた。ぼやっと形を捉えて、いつもより引きの視点で描けたって感じがする。メモに残っているからその時はそう感じたけど、その後は特にそうは感じないからちょっとハイになってたんかもしらん。
終わりに
とりあえずそんな感じ。このページを描いている時に、漫画の作業後に考えごとをまとめたり日記を清書したりっていつもの作業をしてみたらどうなんだろう?って3時間時間とって作業をしてみた。最初は集中できたけど、その後徐々に頭が回らなくなって途中で辞めた。そのことから漫画って頭使っているんだなぁって思った。